Iseya-Shinsuke Photography tour in Russia pt.26

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2016/02/19 9:01 p.m.

北緯 69°9'東経35°8' /N69°9'W35°8'

 

翌朝は7時発のバスに乗るため早く起きたいが、夕方に飲んだコーヒーのせいか、全く眠れない。

ただでさえ本当に来るのか分からない不安に加えこのままだと寝坊という不安がつきまとう。

この寝床はテントも張らずに雪を一人分ほど掻き分けてマットと寝袋だけの簡易的なもの。

下が雪のため2泊目の今日は自分の重みでへこんでしまい、寝苦しい。

そんなことが重なりイライラして寝袋に潜っているとパニックを起こしそうになり

外に顔を出すと、夕方までは曇りだったのに薄く雲がかかっている程で

ほぼ満月の今日はとても明るくハロがかかり、そして近くに感じる。

寝袋から出て月のハロを撮り辺りを見渡すと、西の空にゆっくりとうごめく黒い陰を見つける。

風の流れに逆行しており明らかに雲とは違う。

オーロラだ!

急いでカメラをセットし確認すると微細ながら間違いなく緑に発光している。

その後ゆっくりと位置を西から南、南から東へと移動して行くのと同時に雲が増え1時間くらいで

の日は終了してしまった。

月光と大気中の氷の粒の屈折によるハロ、そして太陽フレアによってでたオーロラ、

今ここに自分がいること

様々な事が頭をよぎり余計に寝れなくなるが、イライラは消え新たなイメージが湧いてくる。

やはり自然のエネルギーは凄い。